ごめんね あと少し貴方の名前と眠らせて
寄り添った過ぎし日は痛みを喜び合い
両手に映し出す貴方を思いないている
底に降る悲しみは知らないままでいいよ
安息に震えを覚えた 手繰り夢は何を見る
薄れないで貴方よ 僅かな吐息を聴かせてほしい
小さな鼓動でなく 貴方よここまでおいで
変わらない夢に続きがあるならどうか途切れずに
幸福と呼べなくても溺れて重なる日々を
薄れないで貴方よ僅かな吐息を聴かせてほしい
小さな鼓動でなく貴方よここまでおいで
救いの手さえも曖昧で秒刻みの繭は
糸を千切れずに春になる
薄れないで貴方よ僅かな吐息で聴いててほしい
小さな鼓動の音に擦れぬ祈りよ届け
呼べぬ名前を抱いて指折り数える明日は消えない
耳を塞ぎ聴いてた揺りかご揺れる音
取り戻せぬ春に 紅蓮の華が咲く